2019年7月7日日曜日

【イベント】7/19ペソア+ボサノヴァイベント@平井の本棚

(2019.10.01追記)
本イベントは終了しました。こちらから、イベントのダイジェスト動画をご覧いただけます!
https://hirai-shelf.tokyo/2019/09/15/%e3%83%88%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88%e3%80%8e%e3%82%b9%e3%83%8a%e3%83%83%e3%82%af%e3%80%8c%e8%b6%8a%e5%a2%83%e3%80%8d-%e3%83%9a%e3%82%bd%e3%82%a2x%e3%83%9c%e3%82%b5%e3%83%8e/


###

『ゆめみるけんり』ではvol.1から、ポルトガル詩人フェルナンド・ペソアの作品「船乗り」と「アナーキスト・バンカー」をふじたみさとさんの翻訳で掲載しています。

この度、総武線・平井駅ちかくの本屋さん「平井の本棚」にて、ふじたさんによるペソア作品の朗読と、助川太郎さんによるボサノヴァの演奏を「サウダーデ/サウダージ」(郷愁)というテーマでゆるく結びあわせたイベントを開催します。

ポルトガルワインやパシュテル・ド・ナタ(エッグタルト)を片手に、わいわい話せるスナック形式のイベントです。初夏のひと時を、朗読とボサノヴァの響きとともに…。ぜひお気軽にご参加ください!


スナック「越境」ペソア×ボサノバギター
接合点:サウダーデ/サウダージ(郷愁)

ポルトガルとブラジル、国は違えど共通するのは憂いや失くしたものへの郷愁、心を掻き立てるような心象ではないかという仮説をスナックで検証。
リスボン市の地図や風景、ペソアの詩の朗読、ボサノバギターの演奏がクロスオーバーする中で、音楽や詩の内にあるサウダーデ/サウダージを感じとれたら……

◆イベント概要◆
日時:7月19日(金)19時半~ 
場所:「平井の本棚」2階
(総武線平井駅北口から徒歩1分→アクセス
参加費:3,000円(ポルトガルワインorエッグタルト付き)

◆ご予約◆
hirai.shelf*gmail.comにメール(*を@に変えてください)
Facebookページ(https://www.facebook.com/events/717238152079467/)、Peatixページにてご予約ください。
【7/17追記:予約先メールアドレスに誤りがありました。お手数をおかけしますが、こちらのページから予約された方は、上記の正しいアドレス宛に再度ご連絡いただければ幸いです。】

◆プロフィール◆
助川太郎(SUKEGAWA Taro)
米バークリー音楽大学ギター科卒業。クラシックギターを尾尻雅弘氏に師事。2003年ボサノヴァユニット「メヲコラソン」でメジャーデビュー。ブラジル音楽を中心に南米フォルクローレジャズ、クラシックなど、様々な要素を取り入れたギター独奏コンサートを日本全国で展開している。
http://www.tarosukegawa.jp


ふじたみさと(FUJITA Misato)
広島育ち。「平井の本棚」の日曜店番。
『ゆめみるけんり』ではF・ペソアの作品を英語から翻訳。きっと平井に合うペソアの脱力感が伝わればと思います。

平井の本棚
総武線・平井駅にある本屋さん。2018年オープン。https://hirai-shelf.tokyo/


***
yumemirukenri holds an evening with reading of poems of Fernando Pessoa by FUJITA Misato (yumemirukenri) and Bossa Nova guitar performance by SUKEGAWA Taro.

Date: 19 July (Fri) 730PM-
Venue: Book Shop "Hirai no Hondana," 2nd Floor
(A minute walk from JR Hirai sta.)
Fee: ¥3,000 (incl. one glass of Portuguese wine or a pastel de nata (Portuguese egg tart))

For reservation, please contact via
- e-mail (hirai.shelf*gmail.com) (change * to @)
- Peatix (address shown later)

2019年7月3日水曜日

重力/Note公演「Love Junkies」に翻訳で参加

重力/Noteの公演「Love Junkies」に工藤 順(ゆめみるけんり)が翻訳で参加しています。

原作は、アルフォンソ・リンギス(Alphonso Lingis)の『信頼』(Trust)の中の掌篇「Love Junkies」です。

仙台・北九州・盛岡をめぐる公演。ぜひお立ち寄りください。
劇場限定パンフレットも販売中です(80部限定版¥500、簡易版¥400)。


パンフレット(限定版)より序(工藤 順)

このテクストは、アメリカの旅する哲学者、アルフォンソ・リンギスが書いたテクスト「Love Junkies(ラヴ・ジャンキーズ)」を、重力/Noteの公演のために訳し下ろしたものです。基にしたテクストは、リンギスの“Trust” (U. of Minn. Pr., 2004)に所収の版ですが、Performance Research誌(9(4), 2004)に所収のテクストも参照しています。既訳には『信頼』(岩本正恵訳、青土社、2006)所収のものがあります。 
テクストを一読したときに感じたのは、異様な“若さ”でした。リンギスは1933年生まれですから、このテクストを執筆したのは彼が73歳(!)のとき、ということになります。「年相応」などという言葉を吹き飛ばしてしまうような、鮮烈なテクスト。翻訳もその若さに追いつくべく、何度も音読しながら、改訂を重ねました。また、公演を前提とした翻訳でしたので、演出家や俳優からフィードバックをもらいながら、「1度で意味が伝わるか」ということを意識して公演まで何度も改訂を重ねたのも、また得がたい経験でした。 
雑誌に掲載された版は、テクストのなまなましさの点で、単行本版にまさります。今回はたまたま雑誌版から先に翻訳し、のちに単行本版と突きあわせて翻訳を行いました。単行本版のテクストにあわせていく作業のなかで泣く泣く切り捨てた、輝くようなテクストもありました。 
「LGBT」や「ホモセクシュアル」という言葉をいちど脇において、ひとがただひたすらに「ひと」でしかないような、無条件で絶対的な愛の経験に身をゆだねてほしいと思います。




◆ Information ◆
世界中を旅したり異国に住んで思索することで知られる哲学者アルフォンソ・リンギス
彼が出会ったセクシャルマイノリティの犯罪者カップルを描いたテクスト『LOVE JUNKIES』を演劇化します

〈愛〉と〈信頼〉

いかなる苦難の状況においても、人間が求めないではいられない精神の身振り

その根底に流れる情動を、地球規模で繰り広げられる生命の営みと繋がりを持つものとして考察したテクストをもとに、いまの私たちの生存感覚と向き合う〈場〉をひらく演劇として皆さんにお届けします

また遠距離間での共同作業の可能性を模索する〈リモート稽古〉や、上演予定各地で稽古やリサーチを重ねて移動性と場所性を活用する〈旅する稽古場〉といった創作プロセスの試みにもご注目ください



『LOVE JUNKIES』

原作:アルフォンソ・リンギス(『信頼』より)
翻訳:工藤 順

演出・舞台美術:鹿島 将介

出演:小濱 昭博



公演日程
[仙台公演]6月16日(日)〜23日(日)@せんだい演劇工房10-BOX box-1
[北九州公演]7月5日(金)〜7日(日)@枝光本町商店街アイアンシアター
[盛岡公演]7月16日(火)〜17日(水)@いわてアートサポートセンター 風のスタジオ

詳細は重力/Noteウェブサイト、SNSにて
twitter: @Note1069