2018年12月9日日曜日

【イベントレポート】トーク+朗読会(11/30-12/02)

「ゆめみるけんり vol.3」の刊行を記念して、アーティストの田口賢治さんとともに、イベントを行いました。
ご来場、ありがとうございました!

◆anoxia lounge種を蒔く:vol.9「睡眠主義」

12/1(土)13:00開場/13:30開演
会場:上池袋anoxia(豊島区上池袋4-20-1)
出演:ゆめみるけんり(砂漠で生きる、倉畑雄太、藤田瑞都、工藤杳)
企画:加藤裕士(anoxia)、田口賢治

キーフレーズ的に使われた、バシュラールのことば。

少ない人数で火鉢を囲みながら、ゆめみるけんりの事はじめ、今回の特集、「ゆめ」について親密にお話をしました。私たちの側からすれば、vol.3を出したいま、あらためて「ゆめみるけんり」という集まり・媒体について考えなおし、私たちにとっての「ゆめみる」ことについて深く考えるよい機会になりました。
藤田瑞都さんによるペソアの朗読と、一人生活ユニット「砂漠で生きる」から野口さんによる夢の朗読も行われました。



当日参加してくださった福家さんの写真。


◆[ _ ] UNDER BAR vol.11 「ゆめみるけんり」

小雪と大雪の合間に
11/30(金)-12/2(日)19:00-23:00
出演:
11/30(金)藤澤大智/イタリア詩「眠りへの祈り」
12/1(土)s.s.g./オリジナル「Diary in her closet.」など(+田口賢治=木霊)
12/2(日)藤田瑞都/フェルナンド・ペソア「船乗り」(+工藤杳=『不穏の書』から断片の朗読、+田口賢治=木霊)

各日、それぞれが独自の世界をつくり、朗読が行われました。翻訳者、創作者本人が朗読をするという特別な経験。当日は、「ゆめみるけんり vol.3」とともに、限定パンフレット(活版印刷)も販売しました。

限定パンフレットは、ビオトープ170kgミッドナイトブルーに銀色インク(両面4版)で活版印刷したもの。構想については、後ろに掲載した田口さんの「備忘録」をあわせてお読みください。この印刷にあたっては、活版印刷所での印刷工程を見学させていただくなど、とても貴重な経験をさせてもらいました。→別記事
組版・製版・印刷は三木弘志さん(有限会社弘陽)、デザイン・レイアウト・構想は田口さんにお願いしました。予想をはるかに超え、これひとつで凛とした存在感のある作品が完成しました。

限定パンフレット。後日販売予定です。


1日目の藤澤さんは、イタリア思想・文学(専門はジャコモ・レオパルディ)の研究者。今回「ゆめみるけんり」のために翻訳した6人の詩人の詩についての解説を交えながら、原語と日本語訳を朗読してくれました。それぞれの詩・詩人についての深い理解・解釈にもとづいた、演劇的で、魂のふるえるような朗読でした。

藤澤さんの朗読(1日目)
2日目のs.s.g.さんは、オリジナル作品と、最近読んで心にとどまっている詩を2篇(ノラ・ゴムリンガーと文月悠光)朗読してくれました。おだやかでやさしく、心にすっと寄り添うような朗読。

3日目は、「ゆめみるけんり」の1、2号に連載したフェルナンド・ペソアの「船乗り」の後半部分を、訳者の藤田瑞都さんに朗読してもらいました。途中でペソア役(?)として、工藤杳が『不穏の書』から選んだ3つの断章を挿入、さらに田口賢治さんが木霊として参加しました。この場でしか成り立たない朗読になったと思います(のちの大アクシデントも含めて)。

s.s.g.さんの朗読(2日目)

同じく、福家さんの写真。

3日目に参加してくださったMさんが提供してくださった写真。



◇イベントの主催、田口賢治さんの視点から。



きっとイベントはまた行うとおもいますので、今回は残念ながら来場できなかった方も、次はぜひお越しください。今回来場してくださったみなさま、またどこかでお会いしましょう!

(工藤)

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