2017年11月18日土曜日

【イベント情報】12月3日「みなとの世界文学」@若葉町WHARF(横浜)

12月3日に、「ゆめみるけんり」参加者が企画するイベントを、横浜で行います。
Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/171751883406745/

文学×演劇=?


本を読む行為=読書は、基本的に一人でおこなうものですが、これをパブリックに開いたとき、いったい何が生まれるでしょうか。

『みなとの世界文学』は、文学と演劇とのあいだで、ブンガクの新しい読みかたを模索する試みです。俳優たちの力をかりて、ワークショップ形式で行います。多様な文化・価値観が混淆するみなと町=若葉町という場所とも対話をしながら、いくつかのアクティヴィティを通して、わたしたち読者が語り、表現するためのアクティヴな「読みかた」を探ってみませんか。

*当日は、【「みなと」ということばから思い浮かぶ本・テクスト】を何かひとつお持ちください。なにか本1冊でもいいですし、詩でも、歌でも、俳句でも、街で見つけたことばでも、子どもの頃に耳にしたお話でも。自己紹介やワークショップで使いたいと思います。

日時:12月3日(日)14時〜17時(予定)
場所:若葉町WHARF WHARF01
参加費:1000円
持ち物:「みなと」から連想する本・テクスト1点(”本”には限りません)

★ご予約は締め切りました★
以後のお問い合わせは、droit.de.yumemir@Gメールドットコムへお願いします。


* * *
当日のプログラムは、大きく3つのパートからできています。俳優を含む5人前後の、小ぢんまりとしたグループ単位でおこないます。

①参加者どうしの交流タイム。
:当日持参していただく“「みなと」から連想するテキスト”を紹介しつつ、自分自身のこと、文学のこと、そして「みなと」についておしゃべりします。

②多言語朗読セッション。
:英語、ロシア語、日本語で朗読されるテキストの響きを楽しむ時間です。

③〈詩をつくる〉ワークショップ。
:俳優を中心にワークショップを行います。めざすのは、「詩をつくる」こと。若葉町を散歩したり、持参したテキストを使ったり、参加者どうしお互いにインタビューをすることで、「詩をつくる」ことを体験してみます。プログラムの最後に、劇場スペースに場所をうつし、各グループの俳優による発表の時間をもうけます。完成した〈詩〉は、どんな響きを持つでしょうか。

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「みなとの世界文学」では、4つの〈あそぶ〉を試みてみたいと思っています。

*建物と〈あそぶ〉
:「みなとの世界文学」は、俳優を中心とした滞在制作プロジェクト「SHIP」のサテライト企画として行います。イベントの一つの特色は、会場となる若葉町WHARFの建物まるごと貸し切ってあることです。「みなとの世界文学」は、劇場スペース・スタジオ・INNという3つの機能をもつスペースWHARF全体をつかって、遊んでみる試みです。
若葉町WHARF(ウォーフ):https://wharf.site

*人と〈あそぶ〉・街と〈あそぶ〉
:はじめて出会う人・はじめて出会う街。参加するみなさんを結びつけるのは、文学や演劇への興味だったり、「読む」ことへの関心だったり、「みなと」のイメージだったりします。ちょっとした共通項とたくさんの相違点をもつ人たちとはじめて出会い、12月の日曜日にすこし遊んでみる。そして若葉町というみなとの街とも、遊んでみる。そんなイメージです。

*俳優と〈あそぶ〉
:俳優という存在は、どこか読者と似たところがあります。文学が語られるときに、読者は作者の陰に隠れてしまうように、演劇が語られるとき、俳優は戯曲の作者や演出家の陰にいるような気がします。しかしそもそも読者や俳優という存在を抜きにして、文学や演劇は成り立ちません。そんな、いわば「忘れられた主人公」どうしが、出会い、遊ぶ場をつくってみたいと思います。

*文学と〈あそぶ〉
:「文学」という響き。わたしは「文学」と聞くと、図書館にある分厚い「文学全集」を思い出します。堅固で、真面目で、重い感じ。それも一つの文学のイメージですが、でも本当は「文学」にもいろいろなアクセスがあるはずです。今回「みなとの世界文学」では、もっと軽やかに、ブンガクと遊んでみたいと思います。既成の立派な文学もある一方で、お手製の、気軽な、街のブンガクへのアクセスもあってよいのではないでしょうか。

Porto, Portugal. 2016.

(工藤)

* * *
【みなとに関する本ってなに?どんな本を持っていけばいいの?】
という質問をいただきました。結構こういう反応をいただくことがありましたので、ちょっとご説明しますね。

「〜に関する」だとちょっとわかりにくいので、
*「みなと」ということばから思い浮かぶ本・テクスト
*「みなと」から連想する本・テクスト
というふうに変えてみました。

例えば、画像は私(工藤)の連想マッピングです。「みなと」は一つの鍵になるワードなので、そこからどんどん連想を広げてみてはいかがでしょうか。

+みなとといえば、「工場」だ。だから「工場日記」という本を持っていこう! とか
+みなとといえば、「旅」だ。この前の旅の写真を持っていこう! とか
+なにはともあれ「海」さ。海といえば・・・とか
+ロシア文学を勉強してて・・・ロシア文学で「みなと」っていったら・・・とか
+「移民」「難民」だよね。移民文学をなにか持っていこう! などなど。

ぶっちゃけてしまえば、「みなと」の辞書的な意味なんてど〜でもいいのです。
参加者のみなさんのなかで「みなと」ってどういうイメージ?どんな連想につながっていくのだろう? とか 一つのキーワードからみなさんがどんな解釈をしてくれるのか? というところを、当日は楽しみにしています。

だからあんまり難しく考える必要は、ありません!
その時の気分で、でもなにか〈あなたらしい〉ものを一つ、持ってきてもらえると面白いとおもいます。
テクストのセレクションから、参加者であるあなたがみえてくるようななにか・・・ということなのです。 (11月21日追記。)
「みなと」連想マッピング

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