2018年2月10日土曜日

値段をつけるということ

値段をつけるということについて、工藤がツイートしたことから再構成してみます。

価格を設定するという仕事は勉強になります。

「ゆめみるけんり」は、最初300円〜のカンパ制(文フリなど)、その後500円(書店さん扱い時)になり、第二版では800円の値段をつけました。節操がない、一貫性がないと言われればそうなのですが、今の価格で原価ギリギリくらいで、そのまえは売れるたびに赤字でした。今買うひとと昔買ってくれた人とのあいだに差ができてしまうことについては申し訳なくおもいます。

それぞれの時点で、それなりに考えていたことがあります。カンパ制にしてた頃ははじめてでしたし、自信が全くなかったのでいくらくらいなら買ってくれるのかという実験も兼ねてカンパ制という形にしました。意外と買ってくれる人がいたこと、それから書店さんに適正な価格をつけるようアドバイスをもらったことなどを受けて、当時の我々としては思い切って500円で書店で扱ってもらいました。

今回800円という価格を設定したのは、普通に原価分はかかっているわけだからそのくらいは請求する正当な“けんり”があると、ごく当たり前のことを考えたからです。(それでもプラマイほぼゼロです。だって利益出るとめんどくさいので。)

(それで、今のところメンバーから3千円ずつ集めて出版費用としています。これ以上負担額は上げたくないとは思っていますが、まあ飲み会一回分と考えれば……となんとか納得してもらえるとはおもいますが。)

書店さんにも励ましてもらい、またvol.1の売り上げもそこそこあって自信も出てきたというのもひじょうに大きいです。扱ってくださる書店さんや、買ってくれるみなさま、本当にありがとうございます。

値段をつけることを通して、いままで実感が持てなかった「資本主義」というものとじかに触れ合っているような感覚があります。

(工藤杳)

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