2018年7月22日日曜日

【イベントレポート】Language Beyond(第4回)

杉並区善福寺のスペース「あなたの公-差-転」でブッククラブ「Language Beyond」を隔月開催しています。

第四回は6月24日に開催し、以下の2篇をめぐっておしゃべりしました。

・グギ・ワ・ジオンゴ 『泣くな、わが子よ』(宮本正興訳、第三書館、2012年)
・大城立裕(おおしろたつひろ)「カクテル・パーティー」(岩波現代文庫など、2011年)

レポートはこちらです。
http://kosaten.org/ja/language-beyond-4report/


◆第五回は、8月11日(土)に行う予定です。参加をお待ちしています!
16:30スタート、参加費は無料です。
読む本は以下の2冊です:
・ソル・フアナ『知への賛歌—修道女フアナの手紙』(光文社古典新訳文庫)
・アンドレイ・プラトーノフ「不死」(オリジナル翻訳)

◆プラトーノフの翻訳は、期間限定でここからダウンロードすることができます。
https://drive.google.com/file/d/1iLrv5X5xmf8H8-MYdQ7mPD0RfwhYG6Z-/view?usp=sharing

このブッククラブでは一つだけの「正しい読み方」を探るのではなく、「参加者のみなさん一人ひとりがどう読んだのか」ということを大切にしています。

*あなたの公-差-転:http://kosaten.org/



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“Language Beyond”とは?

相手のことばをどうやって理解したらよいでしょうか?自分のことばではない表現をどうやって味わったらよいでしょうか?本のページに固定された文字から、漣のように広がる声、身体に溢れているボディランゲージ、それぞれの記号があり、様々なシグナルが飛んでいますが、その海の中どんどんその本質から離れてしまうという感覚も強いかもしれません。一方、無数のサインに囲まれると無限な意味も読み取れ、ひとつの解釈や視野が絶対足りない世界に生きているということを改めて実感できます。

一言に「ことば(language)」といってもその種類はさまざまです。わたしの身体を取り巻く無数のサイン。そこには無限の意味を読み取ることができ、「ことば」を捉えるにはひとつの解釈・ひとつの視野だけで足りません。一方「ことば」の海のなかで、私たちは時に心のなかに抱えた「この感じ」を言い表すためのことばを見失ってしまうことはないでしょうか。

向こうにある言語。まだ手が届かないところにある言葉。今まで出会っていない、わからない表現だけど、探ってみれば自分の言葉とつながるかもしれません。

世界中のことば
ことばの奥深くにある世界
を通して
相手と自分
の間の
ズレ

見つめて
縮小し、拡大し、
新たな見方
が見えて
新たな表現
が舌先に集まってきます

ブッククラブに参加するには?

・毎回参加者のうち二人が一冊ずつ本を選び、参加者のみなさんはできるだけ事前にその本を読みます。(短編が多くて、図書館から借りたり、本屋さんやネットで買ったりすることができます)
・当日はその本に対する感想、疑問などを多様な観点を持つ参加者と共有し、より深くまで議論できます。このブッククラブでは一つだけの「正しい読み方」を探るのではなく、「参加者のみなさん一人ひとりがどう読んだのか」ということが大切です。
・事前に本が読めなくても参加することが可能ですが、自分なりにその本に向き合ってみるとより積極的に参加できると思います。
・当日進行とその後の記録になるレポートも交代しながら進めていきます!

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